最終面接が圧迫面接だったときの対処法や具体例、圧迫面接が行われる理由などを解説します。最終面接で圧迫面接をされると、どうしてもとまどってしまうものです。しかし取り乱さず、冷静に対処することがポイント。本記事をチェックして、もしものときに備えましょう。
圧迫面接とは?具体例をチェック
圧迫面接にはどのようなケースがあるか確認してみましょう。圧迫面接の具体例として、以下のようなパターンがあります。
・意見に対する否定
・高圧的な態度
・過度な質問攻め
それぞれについて見ていきましょう。
意見に対する否定
いわゆる圧迫面接として、もっともメジャーなパターンでしょう。
質問に対して意見を返しても、即座に否定されてしまうことがあります。例えばガクチカのエピソードを話したとき、「もっと何かないの?」「今の時代は昔とはちがうんだね」といったように否定の言葉をかけられるケースです。
戸惑ってしまうかもしれませんが、どのような反応をするか、ストレス耐性などをチェックするためにあえて演技をして試している場合があります。面接官が個人的な悪意を向けているわけではないため、何一つ落ち込む必要はありません。
「すみません。自分なりに努力してきたつもりではありますが、御社でもっと勉強させてください!」といったように、前向きでポジティブな返答を返しましょう。ことを荒立てず、印象よくやり過ごせるでしょう。
高圧的な態度
睨んでいるように見える、笑い返してくれないなど、面接官が高圧的な態度を取っていると感じることがあります。会話を広げようとしても興味を示してもらえなかったり、反応が悪かったりする場合もあるでしょう。
ただ、これらは面接官の個性や性格、表情によるものである場合も多いです。特に最終面接で面接官を務めるような上層部の経営陣の中には、年齢や世代もあって普段から高圧的な態度で過ごしている面接官もいるでしょう。
こういったケースでは悪気がなく、就活生に対しても特別な態度を取っているわけではありません。あまり気にしすぎず、毅然とした態度で面接を続けましょう。
過度な質問攻め
最終面接で多いのは、繰り返し質問をしてくるケースです。質問に対して一度回答をしても「なぜ?」「どうして?」と、繰り返し質問攻めに合うことがあります。
明らかな悪意を感じる場合は別ですが、そうでない場合には面接官が就活生について深く知りたいという意図があるでしょう。自分に興味を持ってくれているということであり、悪い反応ではないかもしれません。
このようなケースでは、事前に質問の回答を用意しておくことで対処できます。圧迫面接を想定して面接対策をすることで、通常の深掘り質問にもスラスラ答えられるようになるでしょう。
最終面接で圧迫面接を行う理由
ここからは、最終面接で圧迫面接を行う理由を見てみましょう。面接官も悪意があって圧迫面接をしているわけではないと知れば、気持ちが楽になるかもしれません。
・就活生の対応力を判断したい
・ストレス耐性があるか知りたい
・意欲の度合いや本音を知りたい
・圧迫面接と勘違いしているケースもある
それぞれ解説していきます。
就活生の対応力を判断したい
圧迫面接への対応を見て、就活生の対応能力を見極めたいと考えている場合があります。「予想していないような事態に直面したとき、どのような対応をするのか」「突発的な質問に上手く切り返しができるか」など、能力を判断しようとしているのです。
ストレス耐性があるか知りたい
同様に、ストレス耐性をチェックしていることもあります。緊迫感のある空気の中、気圧されずに対応できるかどうかを見極めようとしているのです。
業界や職種によっては、クレーム対応や取引先との交渉など、重い空気の中でも毅然とした態度で望まなければならない仕事もあります。
このような仕事に対して、耐性がないにもかかわらず就職してしまっては、最終的には就活生にとっても辛い結果となるかもしれません。こういった事態をさけるために、あえて圧迫面接をしている可能性があります。
意欲の度合いや本音を知りたい
あまり印象のよいやり方ではありませんが、圧迫面接により入社意欲や就活生の本音を知りたいと考える企業もあります。
圧力をかけて揺さぶることで、就活生から本音が漏れるのではないかと考えるケースです。
圧迫面接と勘違いしているケースもある
注意したいのが、自分が圧迫面接だと思っても、企業側にそのような意図はなかったというケースです。
面接官には悪気がなく、就活生が過剰に反応してしまっているケースです。この場合は単なる勘違いなので、面接の受け答えに影響が出てしまうのは非常にもったいないこと。
「圧迫面接かも?」と頭によぎっても、まずは落ち着いて「面接官にも事情があるのだな」「自分の気のせいかも」くらいに留めておくのも1つです。
最終面接の圧迫面接への対処法4選
ここからは、最終面接の圧迫面接への具体的な対処法を紹介します。
・毅然とした態度で動じない
・面接官の立場に寄り添う
・会話の内容をポジティブに捉える
・深掘り質問への回答を複数用意しておく
それぞれのポイントを紹介します。
毅然とした態度で動じない
圧迫面接だった場合も、面接官たちは就活生が憎くて圧力をかけているわけではありません。また、意図しないうちに普段のクセで威圧的な態度に見えるだけの可能性もあります。
面接官といえど、相手は同じ人間です。反応や態度は人それぞれなので、多少気になる言動があっても気にしすぎないようにしましょう。また、圧迫面接だったとしても、ストレス耐性や対応能力を見ている場合が多いため、おどおどしてしまうより毅然とした態度が望ましいです。
感情的にならず、「こういうこともあるのだな」くらいの気持ちで会話を続けましょう。
面接官の立場に寄り添う
面接官としても、就活生に圧力をかけるのは実は心苦しいかもしれません。「相手も選考のために仕方なく仕事をしているのだ」と思えば、少し気が楽になるでしょう。
会話の内容をポジティブに捉える
就活生は選考を受ける立場なので、面接官の言動の1つひとつが気になるかもしれません。そのため、些細な会話の内容でも過剰に反応しすぎてしまうことがあります。
しかし実際には、面接官の反応は意図的ではないケースも多いです。会話の内容をできるだけポジティブに捉えて、「前向きな就活生だ」と思ってもらえるよう好印象につなげましょう。
深掘り質問への回答を複数用意しておく
深掘り質問への回答を複数用意することで、「なぜ?」の質問攻めにあっても対処できます。また、圧迫面接ではない場合も臨機応変な切り返しに役立つ対策です。
特に深掘りされやすいのは志望動機。一次面接、二次面接の傾向を踏まえて、さまざまな角度からの質問をシミュレーションしてみましょう。
圧迫面接はブラック企業の特徴?
圧迫面接というと、ブラック企業を連想するかもしれません。しかし実際には、人手の足りないブラック企業ほど面接では甘い言葉をかけてくることがあります。
圧迫面接をしてくる企業は時代の流れとは逆行しているものの、必ずしもブラック企業であるとは限りません。
ただし、尊厳を傷つけられるような発言をされた場合には、内定辞退を検討してもよいでしょう。
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最終面接が圧迫面接だと感じても冷静に対処しよう
最終面接が圧迫面接だったときの具体例や対処法、圧迫面接される理由について解説しました。押さえておきたいのは、圧迫面接だと感じても、面接官が就活生に対して個人的な悪意を持っているわけではないということです。「これも選考のうちの1つだ」と考えて、ポジティブな回答で切り返して好印象につなげましょう。