最終面接に合格しても、稀に内定や内々定が出ないケースがあります。本記事では、最終面接に合格したのに内定が出ないケースの具体例や、最終面接合格後に注意すべきポイントを紹介します。最終面接や内定通知で不安を抱えている方は、参考にしてみてください。
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最終面接合格は内定ではない?

最終面接合格は非常に重要な選考過程であり、新卒採用においては多くの企業で最終面接の合格が内定や内々定に直結します。しかし、場合によっては最終面接合格後に内定が出ないケースもあります。
最終面接通過と内定は別物
最終面接の通過と内定は、厳密には別物です。
最終面接の通過は、就活生の能力が企業の求める基準に達していることを意味しますが、即座に内定がでるとは限りません。「最終面接に合格しました」「最終面接を通過しました」とだけ案内がきた場合、内定や内々定がでていない可能性があります。

内定とは?
内定とは、一般的に企業から採用候補者に最終選考の合格通知を送り、採用の意思を伝えた状態とされています。しかし、法的には意味合いが少し異なります。労働契約法における内定は、企業と候補者の間で入社の約束ができた状態です。簡単にいえば、企業側が採用しますと伝えて、それに対して「承諾します」と答えれば労働契約が成立し、内定となります。この状態になると、法的には「始期付解約権留保付労働契約」という状態になり、条件付きではあるものの雇用契約を結んでいる状態です。こうなると、合理的な理由がなければ一方的には取り消せません。
内々定とは?
内々定は就職活動の場で多用される言葉です。企業が学生に内定を出す時期は、政府の要請から10月1日以降と決まっています。しかし、実態としてはその前に内定を確約した状態になっており、「内定は決まっているが、内定を出せる時期ではない」ため、内々定を出しているパターンがほとんどです。
内定と内々定の大きな違いは、法的な責任は生じていないことですが、内々定が出た事実は学生側に安心と好印象を与えるため、多くの企業が内々定を出しています。
採用とは?
採用に関しても、内定と同様に一般的な解釈と法的な意味合いが異なります。採用活動全般を指す言葉として使う場面もあれば、採用が確定した状態を指すこともあります。一方で法的にはどのような状態を指すかといえば、「すべての採用選考に合格した状態」です。分かりやすく言い換えれば、採用試験に合格した状態といえるでしょう。内定のひと段階前となり、会社として採用できる状態を指しています。採用したのちに採用通知を送り、内定を出す。この流れが法的に正しい流れです。
最終面接に合格したのに内定が出ないケース

最終面接に合格したのに内定が出ないケースの具体例を見てみましょう。
- 最終面接後に次のステップがある
- 内定を出すまでにタイムラグがある
- 先に内定承諾の意思を伝える必要がある
- 企業側の事情や方針が変わった
それぞれ解説していきます。
最終面接後に次のステップがある
新卒採用では少ないですが、内定を出す前に最終確認がおこなわれるケースです。最終面接後に条件のすり合わせや入社意思の確認など、次のステップが用意されることがあります。企業としては、確実に入社してくれる就活生に内定を出したいためです。
その場での対応次第では不採用になるケースもありますので、準備は怠らず臨みましょう。
内定を出すまでにタイムラグがある
社内稟議や手続きなどの事情で、最終面接から内定を出すまでにタイムラグが生じるケースです。この場合は単純に時間がかかっているだけなので、内定や内々定通知がでるまで待機していれば問題ありません。
最終面接の結果が来るタイミングについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。

先に内定承諾の意思を伝える必要がある
最終面接で他社の内々定辞退を迫る「オワハラ」はなくなりつつありますが、「最終面接通過」と「内々定」をあえて分けることで、就活生の内々定辞退をけん制しているケースです。
最終面接通過の案内で、「他の企業ではなく自社に決めたタイミングで連絡してください。ただし枠があるので、タイミングによっては埋まってしまう場合もあります。」と就活生に伝えることで、先に内定承諾を促します。
実際に就職したい企業でこのような案内があった場合、できるだけ早いタイミングで入社意思を伝えしましょう。
企業側の事情や方針が変わった
もともと内定を出すつもりだった場合でも、企業側の事情で内定が出なくなるケースもあります。経済状況の悪化、経営方針の見直し、人件費にかけられる予算の変更など、さまざまな事情が考えられるでしょう。
最終面接後から内定が出るまでの期間
最終面接後に内定が出るまでの期間は企業によって違います。ただ、一次・二次面接より結果が早く出る場合も多く、最終面接中に内定が出される場合もあります。なぜここまでハイテンポに進むのでしょうか。理由も含めて説明します。
最終面接から1~2週間が目安
最終面接後に内定が出るまでの期間は、一般的には1〜2週間と言われています。ただ、企業によって期間に差があり、数日で出る企業もあればその場で内定を出す企業もあります。
スピーディーに内定が出る大きな理由の一つが、今までの選考評価です。最終面接に至るまでに高評価を得ていれば、最終面接を通して経営層が応募者の意向を確認し、問題がなければすぐ内定を出せる状態になっていることが多いでしょう。一次・二次面接のように詳細な選考をする必要がないため、一次・二次面接の結果通知より早い傾向があります。
企業によっては遅い場合もある
最終面接の合否は企業の利益にもつながるため、スピード感のある対応を重視する企業があれば慎重に動く企業もあります。新卒採用に数十万〜数百万円の費用と数カ月の時間をかけている企業も少なくありません。本当に内定承諾するか、入社するか、見極める時間を長くとる企業も存在しています。そのため、一次・二次面接より時間をかけて選考する場合もあります。他の学生と比較しじっくりと選考するため、すべての企業が早いとは言い切れません。
不採用通知は内定通知よりも遅い
最終面接で残念ながら不合格となった場合の連絡は遅れる傾向にあります。というのも、内定を出したい候補者から先に連絡し、不合格者の対応は遅れることが多いためです。特に中小企業やベンチャー企業の場合、少ない人数で採用業務にあたっているため、どうしても連絡が遅れやすい傾向にあります。企業によっては繁忙期と新卒採用の選考時期が被ることもあり、不採用者の対応まで手が回らない可能性もあるでしょう。ただし、仮に不採用であっても面接実施から1週間以内には連絡の来ることがほとんどです。
最終面接合格後でも内定通知まで時間がかかる理由
先ほど最終面接で不合格の場合は連絡が遅れると伝えました。一方で、最終面接で合格だとしても内定通知を送るまでに時間がかかる場合もあります。企業それぞれの理由はありますが、主に4つの理由が考えられます。
- 応募者の選考が終わっていない
- 補欠合格者の可能性がある
- 社内で意見が割れている
- 社内の上位層から確認が取れていない
応募者の選考が終わっていない
よくある理由の1つ目が、そもそも選考が終わっていないためです。想定以上のエントリー数があると、採用スケジュールが後ろ倒しになる場合があります。選考が長引き、面接日程がずれ、連絡がおのずと遅れるパターンです。先に最終面接を終えていると、全員の選考を終えるまでどうしても時間がかかってしまいます。大企業や応募者の多い企業は、内定通知までの時間が長くなるでしょう。
補欠合格者の可能性がある
よくある理由の2つ目が、補欠合格のためです。企業は新卒採用に多大な費用と時間をかけており、採用者が採用予定人数に満たないリスクを避ける傾向にあります。リスク回避のために、内定者とは別に補欠合格者枠を設けている企業も存在します。内定者から辞退者が出た際に、補欠合格者へ内定連絡をするパターンです。内定者への連絡は電話が多く、折り返し電話に対応できない・他社の選考結果待ちなどでスムーズに進まない、なども多く、補欠合格者への連絡は遅れることがあるでしょう。
社内で意見が割れている
よくある理由の3つ目が、社内で意見が割れているためです。先ほども伝えた通り、最終面接は企業にとって重要な決断です。最終面接までに関わった担当者を交えて議論がなされます。この時に担当者間で意見が割れると、その調整に時間がかかる場合もあります。合否決定する最終面接は学生から受けた印象、自社に合うかどうかなどをじっくり議論するため、内定連絡までに時間がかかっているパターンです。
社内の上位層に確認が取れていない
よくある理由の4つ目が、社内確認が遅れているためです。最終面接の最終判断を行う人は社長や役員など経営層です。彼らは普段、経営方針など経営にまつわる業務に関わり、社内外を飛び回っています。採用担当者は合否を決断できていても、最終判断する役員に確認が取れていないため学生への連絡が遅くなる場合もあります。
最終面接合格後に注意すべきポイント

ここからは、最終面接合格後に注意すべきポイントを解説します。
- 正式な内定通知を待つ
- 企業からの連絡はすぐに返す
- 不明点があれば問い合わせる
- 他の選考も進めておく
それぞれ見ていきましょう。
正式な内定通知を待つ
最終面接でポジティブなフィードバックや内定を示唆するような雰囲気があったとしても、採用を保証するものではありません。また、「最終合格です」との連絡があった場合も、内定、内々定ではない可能性があります。
正式な内定通知が届くまでは、就活を辞めないようにしましょう。
企業からの連絡はすぐに返す
最終面接の合格後、企業から追加情報の提供や確認事項についての連絡が来ることがあります。これらの連絡に迅速な対応ができるよう、企業からの連絡はすぐに返せる状態を整えておきましょう。
企業への連絡方法について詳しく知りたい人はこちらの記事もぜひご覧ください。

不明点があれば問い合わせる
最終面接後に不明点がある場合は、採用担当者に問い合わせるのも1つです。場合によっては、企業との間で認識齟齬が生じている可能性もあります。
ただし、企業も選考活動で忙しい時期なので、問い合わせの際は質問を明確にして、できるだけ相手に負担をかけないよう心がけましょう。
他の選考も進めておく
「最終合格です」といわれても、確実に内定が出るという保証はありません。他に内定、内々定が出ていない状況であれば、他社の選考も並走して進めておきましょう。万が一該当企業からの内定を得られなかった場合も、選択肢を狭めたり、焦ったりすることなく就活を進められます。
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最終面接合格後は正式な内定通知を待とう!

最終面接合格後に内定が出ないケースについて解説しました。本来「最終合格」と「内定」は別物であり、最近では新卒採用においてもこの棲み分けをするところがあります。最終面接合格後に不明点がある場合は、適切に確認しましょう。また、企業から正式な内定、内々定の案内が来るまでは、就活を終了せずに他社の選考も進めることをおすすめします。