面接で話すのが苦手という人のなかには、話す内容を前もって用意し、暗記しようとする人がいます。しかし、面接での暗記は逆効果だといわれています。
本記事では、面接のための暗記が逆効果である理由と、しっかりと内定につながる準備法をご紹介します。記事の最後には、面接突破をサポートする就活支援ツール「REALME」をご案内します。興味のある方は、ぜひ詳細をご覧ください。
話す内容を暗記して面接に臨むメリットは?
ここでは、話す内容を暗記したうえで面接に臨むメリットをご紹介します。面接では、本番で話す内容に一貫性を持たせるためにも、当日までの準備が大切。そのため暗記自体が悪いわけではありません。暗記のメリットを理解したうえで、注意点の把握につなげていきましょう。
焦りや緊張が生まれなくなる
面接で話す内容を事前に暗記していると、焦りや緊張が生まれにくくなります。人が緊張するのにはさまざまな理由があるものです。たとえば初対面の人と話す緊張や、相手からの印象を気にするがゆえの緊張など、シチュエーションや性格によって緊張の原因は異なります。
少なくとも話す内容を暗記することで、「当日何を話せばいいのかわからない緊張」からは開放されます。話す内容がある程度頭に入っているからこそ、落ち着いた精神状態で面接に臨めるのです。
考えてもいないような発言を防げる
面接では、当日の緊張感によって心が動揺し、思ってもいないようなことを話してしまう場合があります。その場をやり過ごすための「表面的な発言や行動」は、面接官にネガティブな印象を与えてしまうでしょう。
話す内容を暗記していれば、想定から大きく外れた回答が生まれにくくなります。もしテーマから脱線した場合でも、軸となる考えや言葉を暗記していれば、一貫性のある回答を再構築しやすくもなります。とくに人前で話すのが苦手であるほど、暗記によるパニック対策が重要です。
面接で暗記は逆効果
面接の対策として、話す内容を暗記するのは逆効果です。「面接では緊張して話せなくなる」という場合でも、さまざまなことを暗記して臨むのは避けましょう。
ここでは、その理由について解説します。
志望度が低いと判断される
暗記した内容を面接で話すだけでは、志望度が低いと判断される場合があります。面接官は、人の内面や人間性を見抜くプロでもあります。応募者が自分では「完璧だ」と思うような内容でも、面接官にとっては「丸暗記した内容を話しているだけだな」と勘付かれてしまうこともあるでしょう。
とくに棒読みのような話し方や、無表情での回答は、暗記であることがバレやすい傾向に。その結果、企業への情熱が足りないと見なされるリスクがあります。
イメージがよくない
暗記したことを面接で話すと、面接官にそのことが分かってしまいます。その大きな要因は、棒読みになって感情が入らないためです。覚えてきたことを間違えないように話そうとすると、そのようになりやすいのです。
感情が入らない棒読みでは、準備不足である印象を面接官に与えてしまいます。面接の準備のために暗記したのにもかかわらず、準備不足だと感じさせてしまうのは逆効果です。
会話が途切れる恐れがある
話す内容を暗記して面接に臨むと、会話が途切れてしまうことがあります。
暗記してきたとおりに話そうとする人は、言葉が詰まりがちです。少しでも言い間違いをすれば、そのあとをどのように続けてよいのか分からず、頭が真っ白になって言葉が出なくなってしまいます。このような話し方では、志望企業への熱意を伝えるのは難しいでしょう。
機転が利かない
暗記してきたことを話そうとしていると、想定外の質問をされた場合に話せなくなってしまいます。たとえば「自分を動物にたとえるなら?」といった少し変わった質問が出た場合、用意していた質問と答えでは対応できないでしょう。
また、暗記して話していることが面接官に伝わると、そのような準備をしてこないと話せない、機転が利かない性質だと思われてしまいます。仕事をするなかで、不意のアクシデントはつきものです。そのような事態に対応できないという印象は、マイナス評価につながります。
個性が反映されていない
暗記したことを面接で話そうとすると、話の内容に個性を反映させるのが難しくなります。
前もって原稿を用意する際、自分の理想の人物像に近づけようとするあまり、本当の自分とはかけ離れた内容になるおそれがあるのです。
まるで隙のない受け答えには、個性が感じられません。面接官の印象に残りにくい結果となってしまいます。印象をよくしようとするために回答を用意して暗記してきたのに、これでは逆効果です。前もって回答を作り込むのは避けましょう。
丸暗記に対する面接官の印象
面接で暗記が逆効果である理由を解説しましたが、実際のところ、丸暗記している学生に対して、面接官はどのような印象を持つのでしょう。
面接官は人を見るプロであるため、暗記して面接に臨んでいることはすぐに分かります。面接官はそのような学生に仕事を任せることを不安に思うでしょう。
面接の準備は必要ですが、話す内容を作成して暗記するのは少し話が違います。自分の頭で考えられず、台本通りにしか物事を進められない人という印象を与えてしまうのです。
そのほか「コミュニケーション能力に乏しい人」「入社への熱意がない人」といった印象を面接官に与えると考えられます。
暗記に頼らず内定を勝ち取るための準備
暗記に頼ることなく面接に臨んで内定を勝ち取るには、どのような準備をすればよいのでしょう。ここでは前もってできる4つの準備をご紹介します。
面接対策を地道に積み重ねる
面接を成功させるには場数を踏む、つまり面接を数多く経験することが有効です。第1志望の面接の前に、面接練習を地道に積み重ねましょう。くり返し模擬面接を行って体に馴染むまで練習してください。
緊張しやすい人は、家族や友人に面接官役を頼んで練習しましょう。身近な人が相手なら、リラックスして受け答えができます。定番の質問だけでなく、気になることがあれば深掘りの質問も積極的にしてもらいましょう。面談のあとは、面接官役の人達から感想を聞かせてもらいます。よかった点や改善点など率直な意見を聞いて、本番に活かしましょう。
ポイントを絞って覚える
丸暗記を避け、要点だけに絞って覚えることをおすすめします。文章を丸ごと暗記するのは逆効果ですが、重要なことだけをピックアップして覚えると、面接で自然に話せます。要点さえしっかり伝えられれば、ほかの部分が抜けてしまっても問題ありません。アドリブを入れる余裕も生まれるでしょう。
不安な人は要点を書き出したメモを作ってはいかがでしょう。書くという作業を通して、要点が頭に入ります。本番で見るわけではありませんが、持っていればお守り代わりになり、面接直前に読み返すだけで気持ちが落ち着きます。
覚えておいた方がよい回答例
丸暗記は面接で逆効果ですが、面接で聞かれやすい質問やテーマについては、回答をある程度考えて要点を覚えておくことをおすすめします。
定番であると考えられるのは「自己紹介」「自己PR」「志望動機」「ガクチカ」などです。これらに関しては原稿を作るのではなく、要点を書き出して、声に出して伝える練習を繰り返しましょう。もちろん、要点さえぶれなければ、練習のたびに話す内容が違っていてもかまいません。
また、企業の情報に関しても事前にメモにまとめて覚えてください。企業理念・業務内容・商品やサービス名などは、間違えずに言えるようにしましょう。
話し方に気を配る
話し方にも気を配りましょう。「会話するように話す」「ジェスチャーを交えて話す」「話に強弱をつける」という点を意識すれば、考えがきちんと相手に伝わります。
暗記したことではなく、その場で感じたことを話すのは難しいように思われるかもしれませんが、多少言葉に詰まったとしても身振り手振りを交えれば信頼感のある受け答えができるでしょう。
話し方が気になる方は、面接練習の様子を動画に撮ることをおすすめします。客観的に見ると、新たな改善点が見つかるでしょう。
PREP法を活用する
暗記に頼らずに話すには、PREP法を活用するとよいでしょう。
PERPとはPoint(要点・結論)、Reason(理由)、Example(具体例・エピソード)、Point(要点の再提示)の頭文字をとった言葉です。この順序を意識することで相手に伝わりやすい話ができます。
たとえば、面接で自身の強みについて質問された場合、冒頭で「私の強みはチャレンジ精神です」というように結論を伝えます。次にそのように考える理由と、チャレンジ精神を発揮したエピソードを話し、最後に結論を再度伝えましょう。余裕があれば入社後にそれをどのように活かしたいかという話で締めくくってください。
PREP法は面接以外のさまざまな場面でも役立ちます。ぜひ活用してください。
暗記しなくても大丈夫!面接時に押さえておきたい考え方
ここでは、暗記を駆使せずとも面接を乗り切るために、押さえておきたい考え方を4つご紹介します。暗記は、面接を成功に導くための手段の一つでしかありません。暗記が苦手な人は、自分に合った手段を見つけて訓練することで、より良い結果を得られる可能性があります。
途中で詰まってもまったく問題ない
面接では、途中で言葉が詰まってしまってもまったく問題ありません。面接官は、応募者が本番である程度緊張することを加味しています。最初から最後までスラスラと話せる人は好印象を残せることもありますが、面接官によってはかえって不自然に映るケースもあるものです。
1番大切なのは「詰まらず話せる力」ではありません。「詰まったときにでも心を落ち着かせ、自分のペースで本音を話せる力」です。「途中で詰まっても大きな問題ではない」と思えれば、本番の気も楽になります。
「緊張はしていい」と考える
「緊張は悪いもの」と考えていませんか?確かに、緊張はパニックを誘発し、失敗を招く要因にもなります。しかし緊張はデメリットだけではありません。適度な緊張は、集中力や傾聴力の発揮にもつながるのです。
面接官によっては、緊張感を抱いている応募者であるほど「本気度が伝わってくる」と感じることもあるでしょう。面接において、緊張は「してもいいもの」です。無理にリラックスしようとせず「緊張しています」と言葉で伝えるのも一つの手段です。
メモは面接が始まる前まで確認しても大丈夫
面接のためにメモを持参する人も多いですよね。どうしても不安が拭えない場合は、面接が始まる前までであれば、メモを見返しても問題ありません。ただし面接が始まった後はメモは取り出さないようにしましょう。
試験と同じように、直前までメモで内容を反芻していれば、本番で結果を発揮しやすくなることも。とはいえ「メモ以外のことを聞かれてパニックになってしまった」ということがないように、メモ内容の丸暗記はせず、あくまで方向性の確認程度として活用することが大切です。
自分の想いや考えを伝え切る
面接官が求めているものは、テンプレートのような回答ではありません。多少言葉に詰まったとしても、応募者自身の想いや考えを聞きたいと思っています。極論、どれほど不格好なかたちだったとしても、最終的には「自分が思っていることを伝えきること」が1番大切です。
予行練習とは異なる結果になったとしても、熱意が伝われば、言葉の詰まりや暗記の有無は無関係になるケースもあります。面接官も心を持つ人間です。情熱や本気度を感じられる応募者は、暗記した内容をスラスラと話す応募者よりも、より魅力的に映るでしょう。
「REALME」で面接対策をしよう
大切な面接でうまく話せるか不安な方は、就活支援サービス「REALME」を利用してはいかがでしょう。ここからは「REALME」をおすすめするポイントを3つご紹介します。
AIとの模擬面接ができる
面接に慣れるには、経験を積むことが重要です。通常、本番さながらの面接練習をすることは困難ですが「REALME」を活用すれば、AIを相手に何度も模擬面接が受けられます。AIは深掘りの質問をしたり、話に対して相槌を打ったりしてくれるため、しっかりと練習を積んで面接本番に挑めるでしょう。
適切なエントリータイミングを見極められる
「REALME」で20~30分のAI面接を受ければ、蓄積されたビッグデータにもとづいて、志望企業の内定を獲得できる可能性が確認できます。この内定判定は、大学受験の模擬試験のようにA+からEまでの10段階で示され、客観的に今の自分の立ち位置が分かります。
内定判定の向上を目指して面接の内容を磨き上げれば、志望企業への適切なエントリータイミングを見極められるでしょう。
効率よく自己分析できる
「REALME」のAI面接を受けると、精密なフィードバックによって自身の強みや弱みが視覚化されます。面接で重視される14の能力、たとえば「問題解決力」「柔軟性」「組織的行動力」などの評価が数値化されるため、客観的な視点から自分の強み・弱みが分かります。効率よく自己分析することで、自信を持って面接に挑めるでしょう。
面接の丸暗記は避けよう
面接で丸暗記してきたことを話すのは、面接官によい印象を与えず、逆効果になります。話すことすべてを暗記するのは避けて、要点を抜き出して覚えましょう。話の構成や話し方を意識して面接練習を繰り返し、面接を突破しましょう。
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